文系総合

一類 ニ類 三類
文科 文一 文二 文三
理科 理一 理二 理三

第1学期(1年夏学期)

4月の頭に諸手続きやガイダンスがあり、4月中旬頃から授業が始まります。東大の入学式は毎年4月12日と決まっていて、他の大学と比べて比較的時期が遅いので、それよりも先に授業が始まってしまいます。入学式ではなく、授業の始まりによって入学の実感を得るというのは、なかなか独特なものです。この時期は教室の座席が埋まり、講義を立ち見するような事態も度々発生します。

理系と比べ、全体的に必修授業は少ないです。その代わり、語学(必修)の授業が多く、その他「社会科学」「人文科学」「総合科目」「主題科目」と様々な選択授業を受けることになります。(「社会科学」と「人文科学」は文系のみ、「総合科目」と「主題科目」は文理共通です。)あとは概ね理系と同じで、履修登録をUTask-Web上で行います。概ね文一の学生は法学部へ、文二の学生は経済学部への進学を志望しており、それぞれの定員も十分にあるので、のちの進学振り分け(進振り)は比較的楽です。しかし文三の学生は文学部・教育学部・教養学部後期課程と志望進学先が幅広く、それぞれの学部・学科の定員が少ないので、大いに進振りの洗礼を受けることになります。このため、文一・文二より文三の方が必死に勉強する人が多いようです。

ところで、全体的に女子学生の少ない東大ですが、文系(特に文三)には比較的女子が多いです。そのせいか、理系と比べてクラスの仲が良くなる傾向があるようです。多くのクラスが五月祭などに模擬店を出店して、クラスの絆を深めていきます。

7月になると、下旬(一部の授業では上旬から)に期末試験が実施されます。クラスの中で分担して作成した試験対策プリント(シケプリ)などの力を借りながら何とか乗り切れば、8月から夏休みに突入します。

理系とは違い、期末試験は7月で全て終わってしまうので、思いっきり夏休みをエンジョイできます。ただし、休み期間の途中でいくつかレポートを提出しなければならないことも多いので、そこだけは用心しなくてはなりません。10月のはじめにUTask-Web上で成績が発表されます。

第2学期(1年冬学期)

10月上旬から授業が始まります。夏学期と比較すると、必修科目の「基礎演習」と「情報」が無くなり、文三では「英語演習」と「方法基礎」が新たに必修科目に加わります。しかし、相変わらず選択科目が多いので、授業をどれだけ取るかは人それぞれです。一般的に、夏学期に頑張って授業をたくさん取った人は少し余裕が出て授業を減らしますし、逆に夏学期にあまり授業を取らなかった人は進振りに危機感を覚えて授業を多めに取ります。UTask-Web上での履修登録は夏学期と同様です。ちなみに、夏学期の期末試験で一部の必修科目の単位が取れなかった人は、10月に追試を受けなければなりません。

年末・年始に冬休みをはさみ、2月前半に期末試験が行われます。冬学期は何故かシケプリの出回る量が少なくなるので、試験で多少苦戦を強いられる人も出てくるようです。

2月下旬から4月上旬頃までが春休みです。この間、多くの人は部活・サークルの新入生勧誘活動で忙しくなります。

第3学期(2年夏学期)

必修科目は語学のみです。ただし、2年生からは教職科目を学ぶことが出来るようになります。文科三類の人は、教職資格を取るためにこうした科目を受講することが多いようです。

この時期は進振りをそろそろ意識する頃でしょう。進振りは夏休み中に行われ、2年の冬学期にはもう進振り先の学部学科のカリキュラムに沿って講義を受けることになります。そのため、2年の夏学期はその準備として自分の適性に合った講義を選んでいる人が多いようです。とは言うものの、実際には行きたい学科への進学振り分けの点数を稼ぐために一生懸命になる人も多いです。筆者もそうでした。もう少し頑張れば……

2年生で専門科目が開講されたことを機に、司法試験や公認会計士などの難関資格や公務員試験を受けるための勉強を開始する人が多くなります。大学と資格予備校の二つを行き来することから『ダブルスクール』と呼ばれ、勉強漬けになる人も少なくありません。

文科三類の人は全員が進学振り分けの対象となりますし、文科一類・文科二類の人も、それぞれ法学部・経済学部に必ずしも行ける訳ではありません。全ての文科生にとって、進振りは後期課程で何を学ぶかを決めるシステムなのです。5月に入ると各学部・学科は2年生向けの進学ガイダンスを行って、学科の特色などを説明します。ガイダンスへの参加は完全に自由なので、各自興味のある学科のガイダンスに顔を出して志望学科を絞り込みましょう。

なお、2年夏学期終了時点で取得した単位数が一定に達していない場合、進振り対象外となって降年ということになってしまいます。今までの単位取得数が少ない人は、この学期をとても忙しく過ごすことになります。

進振りがあること以外は基本的に先学期とあまり変わりません。7月の下旬に試験があり、夏休みに入ります。夏休み中に成績が出て、進振りが実際に行われるわけです。

進振りの結果は秋休み中(9月)に発表されます。無事進学先に内定できた人は10月から2年冬学期がスタートします。

第4学期(2年冬学期)

文一の学生は2年の夏学期から引き続き専門となる法律の基礎的な知識を、文二の学生は今学期から専門となる経済の基礎的な知識をそれぞれ学ぶことが求められています。例えば文一の学生では2年生のはじめから「民法」などの科目が法学部の必修科目として開講されます。授業自体は駒場キャンパスで開講されるのですが、単位としては本郷の法学部のものとして加算されるので、逆に言えばこうした授業を取らなければ卒業できず、法学部4年生になって駒場の科目を取りに戻る、という「駒場バック」「こまばっく」なる現象も多々あるようです。

文三の学生にとっては、はらはらさせられた進学振り分けを終えて3年生以降の課程が決まり、ひとまずホッと胸をなでおろす時期になります。しかし、社会学や心理学を学ぶ文学部行動文化学科ではゼミや心理学実験が、歴史文化学科では史学概論など、「概論」の名を冠した基礎的なことを学ぶ授業はこの時期から始まりますし、教育学部でも教職科目が開講されていますから、学部・学科によって忙しさが変わる学期といえそうです。ただ、概ね専門課程直前の一休み・準備期間、といったニュアンスが強いでしょう。

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