計量経済学

講義の言語

統計データを載せれば、卒業論文もそれなりの見栄えになるだろうと目論んだ私は、「計量経済学」を受講することに決めました。

この講義では教科書に“Introductory Econometrics: A Modern Approach”が指定されており、英語の苦手な私には辛いものがあるのですが、これは日本語のまともな教科書がないからとのことで、仕方ないと諦めます。まぁ、講義は日本語だろうから、その説明を聞けば良いさ。経済学研究科にはUTIPEというプログラムがあり、留学生が出席する大学院の講義は全て英語で行うという取り決めがあるが、計量経済学の講義は学部の講義であり、経済学研究科との合併講義ではないため、UTIPEプログラムの影響で講義が英語で行われることはないだろうと私はこの時点で予想していたのです。

しかし、講義が始まってみると、この講義は公共政策大学院との合併講義であり、その公共政策大学院が留学生向けに、全ての講義を英語で行うとのアナウンスをしていたために、英語で行われることになりました。

講義の概要

この講義は2人の教授によって行われます。前半(~12月)は市村教授が計量経済学の基礎を、後半(1月~)は矢島教授が時系列分析を担当します。前半後半でそれぞれ試験を実施するほか、水曜日の実習では毎週小テストが行われ、それらの点数で評価が決められます。

講義の内容

計量経済学と聞くと、経済学に特化した定量的分析手法のように思われますが、その実は回帰分析と変わりありません。文科系出身者を念頭に置いているためか、行列を一切使わない説明を行うため、Σ記号が羅列されることとなり、行列に詳しい学生には歯痒い説明になっていました。

後半に時系列を扱う際には、確率過程についての説明を受けましたが、確率過程そのものを本気で勉強したいのであれば、理学部数学科に行くべきでしょう。

実習の内容

実習ではTA(ティーチング・アシスタント)による補足説明、演習問題の解説が行われ、最後の30分間で小テストが実施されました。回数は多くないものの、STATA(統計分析のソフトウェア)の使い方も扱い、講義で説明されたことが実際の数値で当てはまる様子を確認することができました。

試験

前半の試験

前半の試験は1月13日に行われました。教科書が英語であるためか、講義が英語で行われているためか、そもそも計量経済学が難しいためか、テストを受ける人は学期初めの受講者と比べると大変少なくなっていました。

教科書・ノート・辞書など通信機器以外何でも持ち込み可でしたが、だからと言って、分からないところの範囲の教科書をその場で読んでも、すぐに理解できるわけではないので、決して楽なわけではありません。「教科書持ち込み可なんだから余裕でしょ?」と受講していない友人に言われたときに少しイラッとしてしまいます。

後半の試験

後半の試験は、通常の試験期間中である2月7日に行われました。前半の試験の出来が悪かったのでしょうか、さらに人数が減っていました。

結果

後半の試験を受けなかった「敵前逃亡」が多かったためでしょうか、優を頂きました。プロビットモデルもロジットモデルもトービットモデルも、そういう名前のものがあるんだなぁと大して理解せず終いにも関わらずです。経済学部には優・良・可・不可の割合を一定の範囲内に収める申し合わせがあるそうですが、これは考えものかもしれません。